小泉会計事務所
所長 小泉 清(税理士)
中小企業の経営者が税理士に求めるものは、時代とともに変化しているように感じます。
従来は、銀行借入のための試算表作成や、申告書を作成して税金を計算するといったことが主な業務でした。
ある意味、銀行や税務署のために税理士が必要とされていたと言ってもいいでしょう。
しかし、会計とは本来、銀行借入や納税のためにあったのではなく
「 お金の出入りを帳簿に記録し、経営に役立てること 」
がその目的であったはずです。
大昔の商売人は、丁稚奉公から始まって、商売のいろはを覚えるものの一つに「 帳簿の記入 」があったのです。
経営がうまくいっているかどうかは、帳簿の数字で判断することが出来ました。
それと比べて現代では、会社を設立すれば誰でもすぐに社長になることが出来ます。
これでは、会計や経理と言った作業から縁遠くなり、会計で業績を判断することなど、到底かなわないでしょう。
お金は、稼ぐことよりも、使うことの方が難しいと言われています。
何に、どれだけ使ったのか、今現在、どれだけの財産があるのか、などは集計しなければ把握するのは困難です。
困ったことに、会計をないがしろにする人は、売上と預貯金以外、あまり興味がありません。
こういった社長の行きつく先は、お金を管理するのではなくお金に振り回される人生になる傾向が強いです。いくら稼いでも、お金が残らず自転車操業。お金も時間もないので、深く考える間もなくただただ働いているといった具合です。
そういう社長さんにお会いする度に、なぜ会計を理解しないまま経営者になったのかと不憫にさえ思います。
では、このような状態に陥らないようにするには、どうすればよいのでしょうか?
20年以上、この業界にいて200人以上の社長さんを見ていて思ったことがあります。
それは、毎月の会計報告で、社長は経営について「 気づき 」を得ることができるということです。
人は気づくことで、将来に向けての具体的な行動を起こすことができます。
業績の良い会社の社長は「 会計 」や「 経営 」を人任せにしません。
税理士に任せているから、大丈夫だという社長が一番あぶないです。
会社を動かしているのは、他の誰でもなく紛れもなく社長です。
その社長の判断が間違えてしまえば、会社は確実に傾き、家族・従業員は路頭に迷います。
企業が安心して継続するには、日々の経理が絶対的に重要なのです。
社長と社員が一生懸命働いた事実は、数字のうえにも必ず表れます。
その内容が良かったのか、悪かったのかを早い段階でつかまなければなりません。
私たちは、経営者のもとに毎月訪問し、その場で会計報告を行います。
これを「 月次巡回監査 」と言い、小泉会計事務所のメインサービスとなっています。
私たちは、経営者の行動を変えることで、会社に縁するすべての人の幸せにかかわりたいと思っています。また、そういった想いのある社長の会社を顧問にすることが、私たちの願いでもあります。
ご縁があれば、小泉会計事務所まで。 お気軽にご相談ください。